はじめに
暮らしに溶け込む革の風合い
立体的に縫い上げた革を、上からすっぽりと被せるだけのティッシュカバーです。何気なく置いておくだけだと生活感の出てしまうティッシュですが、革のティッシュカバーを被せるだけで生活感が薄れ、すっとインテリアに馴染みます。
レザークラフトにおいての「切る」「縫う」「穴あけ」の工程を学ぶことができ、特に「縫う」の工程では靴の技術を生かした「スキンステッチ」という技法を学ぶことができます。
STEP.1
メインパーツ部分を、銀ペンで型紙に沿ってトレースします。
STEP.2
ティッシュを取り出す部分の端を「ハトメ抜き」で穴を開けます。
STEP.3
メインパーツ周りの革をカッターで裁断していきます。
STEP.4
半円パーツ（×2）の部分を、銀ペンで型紙に沿ってトレースします。
STEP.5
半円パーツに「掬い針」で穴を開けます。
STEP.6
メインパーツの端に「バインダー」で縫製のガイドとなる線を3mm幅で引きます。
STEP.7
メインパーツ縫う部分に「菱目打ち（4mm幅・6本刃）」で穴を開けます。
STEP.8
本体と半円パーツの合わさる部分は「菱目打ち（4mm幅・2本刃）」で穴を開けます。
STEP.9
メインパーツの4つ角を「1本針」で縫製していきます。はじめは斜めステッチで上部まで縫って、折り返しの部分は「✕」になるように縫います。
STEP.10
縫い終わりは２回固結びして留めます。
STEP.11
半円パーツを本体の角と縫い合わせます。
STEP.12
縫って終わりは２回固結びして留めます。
STEP.13
ティッシュ箱の角になる部分をハンマーで折って叩き、癖をつけます。
STEP.14
癖が付いたら、表に返して完成となります。
型紙ダウンロード〔A3サイズ〕
※A3実寸サイズです。A3用紙に拡大縮小せずに印刷してください。
作者プロフィール
nabe
レザークラフト歴24年。文化服装学院ファッション工芸科を卒業後、イタリアへ渡ったのをきっかけに職人の道へ。靴を作りながら、レザークラフトも開始。ブランド「TRAMONTO」をリリースし、ポップアップなどで全国のクラフト展示会へ参加している。2023年より工房を福島に移転。靴、椅子、小物などの生活用品を得意としている。
